パラリンピック強豪国の一つであるブラジルで、7日からパラリンピックが開始される。2009年に立てられたブラジル選手団の目標はメダル総数5位だ。
ブラジル・パラリンピック委員会(CPB)のアンドリュー・パーソンズ会長は、この目標を「厳しく挑戦的」と見ている。しかし同時に、同会長は「我々は目標をよく心得ており、どうすれば目標に到達できるかを知っている」とし、ブラジル選手団の準備は万端との確信も示した。
パーソンズ会長は09年にCPBの会長に就任し、4年後に再度任命された。今回のメダル総数5位との目標は同会長の指揮の下で決められた。
「もし12年のロンドン五輪と同じ結果であれば、スポーツ界の強豪であるアメリカやオーストラリアを超えるだろう。我々は、09年に作られた壮大な目標実現に向かっている。08年の北京五輪では、4位入賞には24個の金メダル獲得が必要だった。12年のロンドン五輪は34個獲得しなければならなかったが、ブラジルの獲得数は低かった。これまでに獲れた数で満足していてはいけない」と語った。
目標達成のため、CPBは良い結果を出している選手にはより多くの投資を行う事を決定した。メダルの国別順位は金の数を中心に決まるから、CPBも金メダルを最も高く評価するという。
パーソンズ会長は「これは我々の戦略の一部だ。例えば、北京とロンドンのメダル総数は47から43に減ったが、金メダルの数は16から21に上がった」と振り返った。
北京五輪より金メダル獲得数が5個増えたことで、ロンドン五輪でのメダル数順位は、9位から7位に上がった。
また、前回のパラリンピックではメダル総数2位だったロシア選手団のドーピング問題による追放は目標達成の一助になるとされているが、自動的に順位が上がるわけではない。「このことにより、目標達成への不確実さが増した。強敵が居なくなった事で、様々な国がより一層努力するだろう」と分析した。
先週、ある広告会社が健常者の俳優2人をパラリンピックの広告に使った事で大きな論争を起こした。同社の広告には、CPB内でも賛否両論があるという。
パーソンズ会長は8月31日、その広告について「障がい者の話題の扱い方など、いくつかの分野はまだまだ準備が足りない。あの広告では、目に見える形か否かは違っても、我々は皆様々な問題を抱えており、パラリンピックの選手に成り得る事だってあるというメッセージを伝えたかったんだ」と弁護した。(1日付エスタード紙より)