日曜日午後、パウリスタ大通りの二つの顔を見た。午後2時頃パラリンピックの聖火リレーが通ったとき、平和そうに手を振り写真を撮る人々と、警備をする軍警の長い列を見た。
3時間後、サンパウロ美術館(MASP)前に赤色の服を着た人々が集り、反テメル大統領デモが始まった。デモ参加者は地下鉄を降りた瞬間に叫び歌い始め、駅構内まで抗議集会の延長に。
ジウマ前大統領の支持者は今や少数派だが、声は大きく、振る舞いも乱暴で、公共物を壊しながら訴える。壊しても「抗議する自由」として認められる社会は、寛容すぎるぐらい寛容だ。
反ジウマ大規模デモはもっと平和的だった。デモで道路を封鎖して関係の無い人に迷惑をかけ、意見を押し付ける行為からは恐怖しか生まない。駅構内で怒り叫ぶデモ参加者を見つめる人々が、嵐の過ぎるのを待っている避難民に見えた。(雪)