2018年1月以降、ピーク時以外の時間帯の電力使用料が安くなる。国家電力庁(Aneel)が6日、ブラジル国内の電力会社すべてに、18年から段階的に「白色料金表(タリファ・ブランカ)」と呼ばれる割引料金を提供するように決めた。
タリファ・ブランカは最初、月に500キロワット時以上の電力を使用する家庭に適用される。19年からは250キロワット時以上、20年から顧客として登録されている全消費者に適用される。工場などの消費電力には違う料金体制が適用されているため、タリファ・ブランカは使用されない。また、タリファ・ブランカの適用は強制ではなく、適用を申請しても、不都合と判断した時点で解約する事も出来る。
タリファ・ブランカそのものは11年に作られたが、この料金体制に対応できるようなメーターが不足していたため、適用は延期された。タリファ・ブランカを適用するには時間ごとの消費電力を記録する必要があるが、国家度量衝・規格・工業品質院(Inmetro)は今年6月に、第1号モデルを承認。その他にも、18のモデルの分析を行っている。
午後11時~午後5時は電力使用量が少ない時間帯とされ、新料金表の適用が始まれば、この時間帯の電力使用料は安くなる。各地の電力会社ごとに異なるが、通常は午後7時~午後9時が電力使用量のピークとされ、その前後1時間の使用量はピーク時の半分強とされている。
従来の料金体制とタリファ・ブランカの適用方法は消費者、電力会社により異なる。タリファ・ブランカはピーク時の電力消費量を抑えることを目的としている。
各電力会社は、消費者は自分たちの電力消費の傾向を見て支払い制度を選択する必要があり、電力会社のサイトにアクセスするか、電話で聞くべきと、説明している。
消費者が電力会社にタリファ・ブランカの適用を要求すると、30日以内に新しい電力メーターが設置され、料金表も変更される。メーターを取り付ける料金は電力会社が負担する事になる見込みだ。(6日付G1サイトより)