本日7日、いよいよリオのパラリンピックが開幕する。5日付リオ・パラリンピック公式サイトなどによると、今大会の入場券は4日までに150万枚を売り上げ、様々な障がいを乗り越えて社会統合を果たしてきた選手達の歩みと、それが受け入れられてきた歴史の一端を示している。
4日付公式サイトは本番で使う会場で練習に励む選手達の様子などを報道。5日は、陸上女子やり投げのシルレーネ・コエーリョ(35)が女子選手としては初めて、開会式でブラジル選手団の旗手を務める事を報じた。
シルレーネは北京大会で銀、ロンドン大会で金を獲ったベテランで、現在の世界記録保持者だ。開会式の旗手は、金メダリストで開会式の翌日に競技がない選手の中から選ぶ事になっており、パラリンピック参加選手の約20%の支持を得た彼女が旗手に決まった。
開幕式に先立つ6日にはリオ市内で聖火リレーが行われ、夕刻にはコルコバードのキリスト像でもパラリンピックにちなんだ特別色のライトアップが行われた。さらに、キリスト像の足元には5日、リオ市内の学校の生徒達が平和を祈って作った、685・44平米にも及ぶ布製のモザイクの旗が敷き詰められた。
五輪の成功と、パラリンピックやその参加選手達への関心の高まりは、五輪終了後に急速に伸びた入場券の売り上げにも表れた。また、2日にコパカバーナで行われたパラリンピックのシンボルの落成式には、国際パラリンピック委員会のフィリプ・クラヴェン氏やブラジル選手達が参加し、パラリンピックに向けた熱意の高まりも示した。
また、五輪後も継続開催されていたボウレヴァルド・オリンピコはパラリンピック期間中も様々な企画を継続。5日から22日には、リオ州議会でパラリンピックのメダルやトーチなど、様々な記念の品の展示会も開催されている。
8日は水泳や柔道、卓球、重量挙げ、アーチェリー、射撃、7人制サッカー、車椅子バスケット、自転車トラックやトライアスロン、視覚障がいを持つ選手が行うゴールボールが行われる。また、9日は陸上で最速選手が競い合うスーパー・セスタ(金曜日)と評され、人気を集めている。