6日より、全国21州と連邦直轄区で、大規模な銀行のストがはじまった。昨年10月に行われた同ストは長期化し、利用者に大きな影響を与え、話題を集めただけに注目される。6日付G1サイトが報じている。
今回の銀行ストはほぼ全国に及び、南東伯・南伯に至ってはエスピリトサント州を除く全ての州で行われている。
銀行員組合の求めている給与調整の中身は地区によって様々だが、サンパウロ市と大サンパウロ市圏を例に取ると、組合側が17・78%の調整を求めているのに対し、銀行側は半分以下の6・5%の回答しか出していない。
ブラジル銀行連盟(Febraban)は組合に対し平均6・5%の調整を提示したが、組合側は、前回の調整から8月までのインフレ率は9・57%に達していると反論し、月給が2700レアルの人には15%、4千レアルの人には12・3%、5千レアルの人には11・1%の賃上げを求めている。
スト期間中はほとんどの銀行の営業窓口が閉まるが、現金の引き落としや預け入れ、送金などに関しては、ATM(現金自動引き落とし機)で対応が可能だ。また、大半のサービスはインターネットでも対応が可能だ。
また、公共料金などの支払いは、郵便局やロテリカなどでも取り扱うため、問題はない。
だが、昨年10月に行われたストは24州と連邦直轄区に及び、その期間も21日にわたったことから、今回も長期化が懸念される。昨年はFebrabanが10%の調整を提案したのに対し、組合側が16%の調整を求めていた。
昨年の場合、銀行支店内に設置されているATMの一部は支店ごと閉鎖されて使えない状況が続くケースもあったため、確認と注意が必要だ。