オランダの非政府団体(NGO)「ブラックジャガー・ファウンデーション(BJF)」がブラジル北部を走るアラグアイア川沿いの長さ2600キロ、幅40キロの地域に植樹を計画している。ハワイで行われた国際自然保護連合の会議で発表された計画には、ブラジルの組織団体や自然科学者も参加している。8日付エスタード紙が報じた。
ゴイアス州エマス国立公園からパラー州ベレン市を経て南大西洋に抜ける同川筋の植樹計画は、不法伐採地の回復を義務付ける環境保護法を元にしている。同様の計画は何年も前からあるが、実行されれば国内最大の環境回復計画となる。
国際自然保護連合の会議初日は、生物の多様性保護に関する協議に多くの時間が費やされた。ブラジルはパリ協定締結時に2030年までに1200万ヘクタールの森林を取り戻す事を約束したが、目標達成のための方法や資金の負担者はまだ定まっていない。
BJFの創設者ベン・ヴァークス氏は黒豹を探してアマゾン地域を訪れたが、見つけられなかった。同氏は生物保護と気候変動を防ぐため、「悲観的になるには遅すぎる」というモットーに基づき、パラー州リモエイロ市、トカンチンス州カゼアラ市で6千ヘクタールの植樹を行う基金を立ち上げた。同計画には140億レが必要だ。
この植林計画は森林の所有者らと共に、森林、畜産、農業の三つを統合し、森林伐採をしなくても生産を持続できる環境を生み出す事が目標だ。
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