春の到来を告げる『第36回花といちごの祭典』がサンパウロ州アチバイアで開幕した。開幕日の2日昼には開会式が行なわれ、主催するアチバイア・オルトランジャ協会の吉田ネルソン高男会長らが、広く来場を呼びかけた。9月25日までの金~日曜に来場者を迎える。
約100件の出店が並び、名物の苺を始め多様な果物、花卉類が人気を博す。開催初日はサンパウロ市ほか、郊外から貸し切りバスで訪れる来場者が目立った。
グアルーリョスから訪れたベアトリス・モデストさん(67)は、「花が大好きで初めて来た。日本文化はあまり知らないが太鼓を見たい」と話した。
ジアデーマから、高齢者向け卓球クラブの仲間20人と訪れた浜村秋穂さん(64、二世)は、「最近は毎年来ている。皆と出掛けることが楽しい」と話し、大好きな花卉類を手土産に帰宅した。
開会式には市長やサンパウロ州観光局長などが訪れた。在聖総領事館の関口ひとみ首席領事は、閉幕した五輪にちなみ「金メダル級の大きなイベント」と賞賛し、開会を祝した。
舞台で鏡割りをした後は展示会場へ。五重塔の模型を中心に多種類の花が飾られ、冬景色をイメージしたコーナー、花で再現した和装、五輪をつなぐことをPRするため日伯の国旗などが人目を引いた。
吉田会長は「6月の冷え込みで霜被害に遭ったが、それを乗り越え開幕を迎えた。病気に強く甘味がある苺を開発するため毎年、品種改良に取り組んでいる」と話し、今年の出来栄えにも自信を見せた。
開場は午前9時~午後6時。入場券は前売り24レ、当日28レ。金曜と7日(祝)、8日は14レ。10歳未満、障害者は無料。
詳細はサイト(www.festadasfloresdeatibaia.com.br)、問い合わせは同協会(0800・555・979)まで。