神戸大学大学院で社会地理学を専攻する小谷真千代さん(27、岐阜)が、7月末からの約2カ月間、デカセギ現地調査のため当地に滞在している。
大学時代に日系ブラジル人と知り合った際、移民の存在を聞かされた。「地元にも日系人がいたのに、何にも知らないなんて」と恥ずかしく思ったという。
「教育やアイデンティティーにも影響がある」と教わり、移民やデカセギに関心を持つようになった。また自身の祖父が戦前、職を求め大阪へ転住したことから、「仕事を求め移住することは普遍的な現象」として捉えている。
08年のリーマンショックを機に帰国した日系人らを対象に、聞きこみ調査を進めている。「辛い経験や繊細な事情も聞く必要があるが、月末の離伯までなるべく掘り下げたい」と意欲を語った。
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