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イベントで着た服が即売り切れ=大統領の美人妻マルセラさん

9月7日、大統領夫人として初めて公の場に立ったマルセラさん(Fabio Rodrigues Pozzebom/Agência Brasil)

9月7日、大統領夫人として初めて公の場に立ったマルセラさん(Fabio Rodrigues Pozzebom/Agência Brasil)

 ジウマ前大統領の罷免が8月31日に成立した後、正式に大統領に就任したテメル大統領。「ジウマ氏を裏切って大統領に就任した」との世論も強く、その就任には反撥の声が強いが、その一方で大統領夫人のマルセラさん(33)への注目が高まっている。
 マルセラさんはかねてからテメル氏の美人妻として知られていた。1983年生まれのマルセラさんは、2002年にサンパウロ州パウリニアの美人コンテストで優勝、引き続いてサンパウロ州のミスコンテストでも準ミスに輝いている。
 43歳年の離れたテメル氏とも、この年に知り合っている。テメル氏は同州の民主運動党(PMDB)の有力政治家で、マルセラさんは、おじがパウリニア市の職員でPMDB党員だったことが縁でテメル氏と知り合った。マルセラさんは翌2003年にテメル氏と20歳で結婚している。
 マルセラさんの名が一躍有名になったのは、2011年1月1日、テメル氏がジウマ氏の副大統領として就任した日だ。それまでも下院議長をつとめたりはしたものの、全国的な知名度は決して高くなかったテメル氏以上に注目を浴びたのがマルセラさんの若さと美貌で、「70歳を迎えた人の妻がどうしてあんなに若いのだ」と話題になった。
 そして、その就任式でマルセラさんが施した、左側に寄せたブロンドの髪を太い三つ編みした髪型は、瞬間的にではあったが。ブラジル人女性の間で流行った。
 それから5年8カ月後の9月7日、テメル氏が大統領就任後初の国内公務として公衆の前に立ったブラジリアでの独立記念日の式典で、マルセラさんが着た白の袖なしのドレスがネット上で「美しい」と話題を集めた。
 このドレスは、ルイーザ・ファラーニという、ブラジルのファッション界で注目されつつある若手女性デザイナーのもので、マルセラさんは、ブラジリアにある店で618レアルと比較的安価な値段で買っていた。
 すると、ルイーザの服を扱う店や公式サイトに、これと同じドレスを買い求める人が殺到。翌日には通販サイトや店頭からも商品が消えた。
 ルイーザは自身のフェイスブックで「まさかファースト・レディに自分の服を着てもらう日が来るなんて」と大いに驚き、喜んだ。彼女いわく「おそらく他の服の選択肢もあったと思うが、7日のブラジリアはすごく暑かったし、屋外でのイベントだったので、白地で薄く、通気性のよい服を選んだのではないだろうか」と分析している。
 テメル氏の支持率はまだ10%台と低いが、少なくともマルセラさんに関しては、「ファッション・リーダーとしても機能するファースト・レディ」としての需要が高まりそうだ。(8日付エストラ・グローボ・サイトより)