7日に開幕したリオのパラリンピックで、ブラジルは9日午後3時現在で金メダル三つを獲得し、メダル獲得ランキングで4位に入る好成績を収めている。9日付伯字紙サイトが報じている。
ブラジル勢の金メダルは、まず8日が陸上・男子走り幅跳・視覚障害者の部のリカルド・コスタ。また、水泳・男子200メートル自由形・身体障害者の部では、今大会最大の注目選手ダニエル・ジアスも金を獲得した。
ジアスはこれまで、北京大会で4個、ロンドン大会で6個と、1人で10個の金メダルを獲得しており、今回は11個目の金(銀、銅を含めると16個目)となる。その強さは、五輪の男子水泳で、アテネ、北京、ロンドン、リオの4大会で通算23個の金メダル(計28個)獲得記録を持つ米国選手にたとえ「パラリンピックのマイケル・フェルプス」の異名も取っているほどだ。
通算11個目のメダルを獲得した8日は、2位に9秒の差をつけ、圧倒的な強さを見せた。ジアスの次の競技は今日10日の50メートル・バタフライだ。
そして9日は、男子陸上・400メートル走知的障害の部のダニエル・マルチンスだった。赤道ギニア出身の帰化選手のマルチンスは障害者サッカーの選手だったが、俊足を買われ、3年前に陸上に転向した。この種目の世界記録保持者で、今大会ではかねてから金メダルを期待されていた。
マルチンスはこの日の決勝で、自身の記録の47秒78を47秒22に縮める快走で優勝。2位と0秒61の大差をつけての勝利だった。
8日はそのほか、男子陸上5千メートル視覚障害者の部でオダイール・サントスが銀メダル、男子水泳・100メートル背泳の筋肉性障害者の部でイタロ・ペレイラが銅メダルを獲得した。
これでブラジルのメダル獲得数は金3、銀1、銅1となり、9日午後3時現在のメダル獲得ランキングでは、中国、イギリス、ウズベキスタンに次いで4位となっている。