ブラジルうるま市民会(山田孝由会長)は1日、ブラジル沖縄県人会の創立90周年を祝うため来伯していた同市出身の県会議員ら5人を招いて、親睦歓迎会をサンパウロ市の日本食レストランで行った。高齢の一世から研修事業でうるま市を訪れた四世の青年まで約30人が集まり親睦を深めた。
参加したのは、新里米吉県議会議長、仲田弘毅、山内末子両県議、うるま民謡愛好会の内間安雄師範、新垣照子教師。会の始めに挨拶に立った山田会長は5人の来伯に感謝し、「歓迎会を通じて我々の故郷に対する思いが伝われば嬉しい。移民一世の減少で故郷との繋りはどうしても薄くなってしまう。研修事業など交流を盛んにして、次世代まで絆が繋がる様に協力を願いたい」と語った。
仲田県議は「沖縄県人会90周年は本当に凄いこと。うるま市は去年、市創立10周年を迎えたばかり。これからも一緒に頑張りましょう」と挨拶し、山内県議は「距離は遠いが心は一つ。市民会の皆さんは一世から四世まで自分たちの歴史を共有していて尊敬します」と話した。
新里議長は「当地では政治経済界までうちなんちゅの活躍が広がっており誇らしい。我々のために集まってくれることにも感謝したい。10月の『世界のうちなんちゅ大会』でまたぜひ会いましょう」と呼びかけた。
内間師範と新垣教師は滞在中、サンパウロ市内の沖縄県人会支部10カ所を訪ね、その活動振りに感動したと話す。また、うるま市が行っている研修事業に対し、「故郷を大切に思ってくれているブラジルの皆さんの気持ちに応えたい。研修生が訪れた際に、うるま民謡の授業などが出来ないか掛け合ってみる」と、交流の深化に意欲を見せた。
研修生代表として出席した比嘉門秀樹ビトルさん(33、三世)、渡部リリアン・ユキミさん(20、同)は、「私たちに故郷を知る機会を下さりありがとうございました」と、この場を借りて感謝の念を改めて伝えた。
出席者らは乾杯を機に歓談に興じ、親交を深めていった。また同様の歓迎会は、当地の各市民会が主催し各地で行われた。
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