JICAシニアボランティアとして、モジ・ダス・クルーゼス日本語教育研究会で従事していた山田史子さん(73、神奈川)が編集し、2009年に当地で刊行した寄稿集「移り来て、今 ブラジルの空の下」を一部改訂し、日本で再出版した。
同書はブラジルでの派遣2年間の集大成として、一世による寄稿をまとめたもの。後世に移民の歴史を伝えるため、JICA青年ボランティアや同研究会の先生らの編集協力を経て上梓された。
リオ五輪で脚光を浴びる中、「ブラジル日系人について、日本人にもっと知ってもらいたい」として、日本側で再出版となった。
復刊にあたり、執筆者の全員の承諾書がないと出版できなかったが、モジ文協の秋吉功副理事長らの協力を経て、何とか上梓にこぎつけた。山田さんは感謝の気持ちを伝えるため、執筆者一人一人を訪問し、本を手渡しに行ったという。
「皆さんのお陰で、なんとか再出版できた。これをきっかけに、日系移民の歴史を知るきかっけになれば」と、山田さんは喜びの表情を浮かべた。
一冊80レアルで、当地では10冊限定。購入や問い合わせは高野書店(11・3209・3313)まで。
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