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サンパウロ州の自殺者30%増加=10万人当たり5・6人

 サンパウロ州の登記所発行の死亡証明書に記された死因を分析した結果、13/14年の自殺者は10万人につき5・6人で、01/02年の4・3人より30%増えたと8日付G1サイトが報じた。
 10日の世界自殺予防デーを前に発表されたもので、自殺率が高いのはマリリアやリベイロン・プレットの10万人当たり8・6人と7・5人。サントスやサンジョゼ・ドス・カンポスは5・5人以下だった。
 自殺者の80%は男性で、72・3%は15~64歳。男性の66・3%、女性の43・1%は窒息や首吊り自殺だ。大半はうつや二重人格、ストレス、失望感などに苛まされ、麻薬や酒の常用者も多い。
 男性は色々な意味で競争にさらされる上、衝動性が高い、武器を手に入れやすい、失業や貧困など、経済的に不安定な状況を感じ易いといった側面が自殺を招き易くしていると見られている。
 女性は薬物依存者が少なく、宗教を信じている人が多い、うつ病や精神性疾患に陥る前に気づき易い、人に支援を求め易く、社会的なネットワーク参加者が多い事で自殺が少ないようだ。