サンパウロ市地下鉄の駅で無料Wi-Fiを使い、ソーシャル・ネットワークや大学の通信講座を見、職探しをする人が増えている。大半の人はスマートフォンを使うが、タブレットやノートブックパソコンを持ち込む人もいる。12日付フォーリャ紙が報じた。
レナン・アウベルト・シウヴァさん(25)は夕刻、午後8時までに家賃を振込もうと、ホームからの階段を駆け上がった。「遅れたら罰金がつく。インターネットが使えない携帯だから、いつもパソコンを持ち歩いている」と言う。自宅にインターネットがないグテンベルグ・ロッシャさん(52)は、求職サイトで職探しをしている。
14年に始まった地下鉄の駅での無料Wi-Fiサービスは、セー、アナ・ローザ、ジャバクアラ、タマンドゥアテイ、ヴィラ・プルデンテ、パライーゾの6駅で利用可能だ。Wi-Fiが使える場所は看板などで表示されており、利用時間は1回20分。15分間経つと再利用できる。リオ市地下鉄は1日2回各15分、東京は1日5回各15分だ。
コールセンター主任のクリスチアーノ・デ・アウメイダさん(40)は午後6時頃の満員電車を嫌い、無料のWi-Fiを使っている。「無理に乗るよりインターネットで暇をつぶしながら待つ方が健康的だ」という。強盗などを気にせず、大学の通信講座や音楽の教材にアクセスして勉強している人もいる。