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東西南北

 8月31日のジウマ大統領の罷免に続き、エドゥアルド・クーニャ前下院議長も下議を罷免された。ここ数年、ブラジルの政界を象徴する対立関係にあった2人が、まるで「喧嘩両成敗」とでも言わんばかりに二人とも罷免となった。それにしても、大統領の罷免自体が世界的に見てそれほど多いことではないのに、同じ年に下院議長も罷免されたなどという例は、果たして他の国にもあるのだろうか。世界史的にもかなり珍しいことだと思われるが、ブラジルとしては、これを恥ずべきものとしてとらえるのではなく、「大きな政治浄化が行われた」と前向きにとらえ、政治良化につなげるのが最良の道だろう。
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 銀行のストがはじまって1週間余り。ただでさえ、ところによっては支店ごと閉まっていて不便きわまりないのだが、最も困っているのが失業者だという。アゴラ紙が報じるところによると、銀行業務のほとんどはロテリカや現金自動引落機で代替可能だが、番号登録をしたカルトン・シダダンを持っていない人は、勤務年限保障基金(FGTS)や失業保険が引き落とせないという。苦しい時期だけに、是非とも早期解決し、対処して欲しいところだが。
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 サッカー全国選手権第25節を迎える今日14日は、サンパウロ市アリアンツ・パルケで、中盤戦最大の山場ともいえる首位攻防戦のパルメイラス対フラメンゴ戦が行われる。また、海の向こうの欧州ではチャンピオンズ・リーグのグループ・リーグが13日から開幕している。こちらにもブラジル人選手が多いだけにサッカー・ファンとしては期待したいところだ。