14日午前6時~午後1時、サンパウロ市中央のサンパウロ美術館に新聞記者や写真家などの報道関係者が集り、報道の自由を訴えた。抗議行動は国際連合広報局傘下の団体「リオ・デ・パス」が組織した。
今回の抗議行動は、同市で起きた種々の抗議行動の取材中に報道関係者が受けた軍警からの暴行事件について、正式な捜査を行うことを求めて起こされた。参加者の一人であるBBCのリポーターは4日、ラルゴ・ダ・バタタでのテメル大統領反対デモの報道中に警官から暴行を受けた。最近の抗議運動の撮影中にカメラを没収されたという写真家も、1人や2人ではない。
猿ぐつわをはめ、目パッチまであてた報道関係者らは「暴力反対! 記者達に自由を」と書いた横断幕などを掲げて抗議した。また、歩道には取材中に暴行された報道関係の驚きや悲しみを表す赤い布が敷かれた。
ブラジル・ラジオ・テレビ放送協会や全国新聞協会などといった国内の報道関係団体の代表らは今年3月、大統領官邸で大統領府社会通信局の代表と会い、報道関係者や報道機関に対する「暴力性の高まりへの懸念」を訴えた。(14日付G1サイトより)