メルコスル=ベネズエラの議長国流れる=今後次第では資格停止も
南米共同市場(メルコスル)のブラジルとアルゼンチンとパラグアイの代表は13日、ベネズエラを議長国とはしない方向でウルグアイと合意が成立したと発表、さらに今後次第では同国のメルコスル参加資格停止もありうると示唆したと13日付伯字紙が報じている。
メルコスル議長国はアルファベット順に半年間の持ち回り制で、7月で任期を終えたウルグアイの後は、ベネズエラが就任するはずだった。
だが、伯、亜、パの3国が、ベ国のニコラス・マドゥーロ政権が人権を無視した政治を行っていること、同国で起きている高インフレと物資不足による経済混乱を他の経済圏が嫌い、自由貿易交渉がまとまらないのではないかという懸念などから反対し、議長国就任が棚上げとなっていた。
13日夜、ブラジルのジョゼ・セーラ外相は、8月12日までの期限付きで出されていた、メルコスル参加資格でもある民主国家であることを証明する条項をベネズエラが守れなかったため、ベネズエラの議長国就任が正式になくなり、当面は残り4国の共同運営とすると発表した。同日夜、パ、亜両国でも同様の声明が出された。
12月1日になっても同条項が守られない場合は、ベ国のメルコスル参加資格は停止される。
唯一、ベ国の議長国就任を主張していたウルグアイは、議長国就任拒否の決議を棄権する形で、3国の反対に屈し、新たな期限を設けることにも賛同した。同国のタバレー・ヴァスケス政権は同じ左翼政権ということでベ国に好意的で、とりわけジョゼ・ムヒカ前大統領の与党党派が強硬に親ベネズエラを唱え、圧力もかけていたが、与党内でも意見の対立は起きていた。
ベ国側は、課題とされた条項は同国の憲法と合わないと不満をもらしている。
ブラジルとベ国の関係は、ベ国が8月31日のジウマ前大統領罷免をクーデターとし、大使召還を宣言したことで急速に悪化。ブラジルと亜国も同国から大使を召還している。