在サンパウロ総領事館は1日、2016年度の国費留学生を送り出すため歓送会を実施した。研究留学生3人、日本語・日本文化研修留学生3人、教員研修留学生1人の計7人が、今月末から渡日を予定している。4月から訪日している12人を含め、今年度は19人が採用された。
「日伯関係は特別なもの」と話す中前隆博総領事は、リオ五輪を引き合いに「開会、閉会式でもそれが感じ取れたと思う。観客の日本に対する人気、声援は大きかった」と振り返った。
訪日する留学生を前に、「日本も五輪で高度なインフラが整備され、各分野において先端的な研究が実施されている。皆さんもそういった高等教育機関にて深く学び、将来に役立てほしい」とエール。「自身の体験を通じ日本を深く理解するとともに、国際性や知識を身につけ将来は日伯の架け橋となってください」と激励した。
また歓送会に先立ち、留学生へオリエンテーションを実施。文科省国費留学生同窓会(ABMON)の山根英太郎名誉会長を始め、丹羽義和ブラジル日本語センター事務局長、ナベタ・ジャケリーネ日伯文化連盟校長、スズキ・エミコ元カンピーナス大学語学センター日本語教師らの来賓も駆けつけ、帰国留学生OBらも激励に訪れた。