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リオ五輪=ブラジル代表に埼玉県議がPR=誘致に手応え、会場視察も

サンパウロ市にも訪れた県議ら(撮影・望月二郎)

サンパウロ市にも訪れた県議ら(撮影・望月二郎)

 リオ五輪にともない、埼玉県日伯友好議員連盟がブラジル視察団を組織し当地に訪れた。長峰宏芳県議を団長に、石井平夫県議会副議長ら8人が先月29日から滞在した。
 東京五輪ではサッカーやバスケットボールなど、4種目を実施する同県。滞在中は五輪公園のあるリオ市バーハ地区で実際に会場を視察したほか、市内のインフラ設備や観光施設を見て回った。
 訪問団幹事長の諸井真英県議は、バスケット会場のアレーナ・カリオカに同規模の練習場が隣接していたことから、「我々も同様の設備を準備する必要があるかもしれない。15年前には世界大会で使用した会場だが、今回の成果を持ち帰り運営ノウハウを確認したい」と話した。
 またキャンプ地誘致も目的の一つだった。「県内には既に内定を獲得した自治体もある」と明かし、県としてもブラジル選手団に対し五輪委員を通じ直接PRした。「静岡県内も候補と聞くが、埼玉は都心から近いこと、4競技の会場であることをアピールした」と話し、手応えを口にしている。
 20年前以上には、サンパウロ新聞で記者経験を持つ諸井県議。クリチバでは当時から親交のあった中村矗さん(元パラナ州環境庁長官)の協力で、同市が取り組む環境美化活動も視察した。
 サンパウロ市では慰霊碑に参拝し、市内にある埼玉公園にも訪れた。視察団は各地で日系人とも懇談しながら4日に帰国した。