リオ・パラリンピックの入場券販売数が、14日午前中に200万枚を超えたと同日付公式サイトが報じた。
ブラジル選手の活躍などもあり、大会開始後も入場券購入者は絶えない。入場券販売数は180万枚に達した10日の時点で北京大会を超えており、史上最高だったロンドン大会の270万枚に次ぐ史上2位だ。
10日付同サイトによると、10日にバーラ地区のオリンピック公園を訪れた人は17万人に上り、開会式の15万7千人を超えるなど、競技やイベントは連日盛況だ。
10日の同公園訪問者は、車椅子テニスや同バスケット、水泳、ゴールボールなどを観戦。音楽のショー、サンバチームの行進、パラリンピック公式種目の体験コーナーなども満喫した。
公式種目体験コーナーでは、視覚障がい者用の5人制サッカーやゴールボール、機能障がい者用の車椅子テニスや同バスケット、座ってやるバレーなどが体験できる。9日は、ゴールボール体験者が約700人、車椅子テニス体験者も約600人いたという。
体験コーナー参加者達は一様に、「難しい」の言葉を連発。障がいを持つ人達の大変さを垣間見た人は、それまで以上に熱心に競技を観戦し、応援するという。
会場には車椅子テニスのナタリア・マイアラらも来て、写真に収まったり、プレーを見せたりした。人々が五輪同様かそれ以上の熱心さで選手達を応援し、敬意を払う様子を実感したマイアラは「青少年が障がい者と接する機会を持つ事は大切」「人々の見方や態度の変化が最大のレガシー(遺産)」と語った。
体験コーナー責任者のドーラ・カスタニェイラ氏は、障がい者達の日常生活を実体験する事で「早い時期から彼らに敬意を払うようになり、障がいそのものに対する見方も変わる」と述べた。