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リサイクル品回収者を殺害=過去の喧嘩が原因で矢射る

 14日午後3時頃、サンパウロ市中央区ボン・レチーロでリサイクル品回収者のアウデミル・ポンテス氏(63)が殺害された。15、16日付伯字紙が報じた。
 ポンテス氏は160キロある荷車を引いて仕事中、首にボーガンと呼ばれる弓矢のセット特有の小型の矢を浴び、死亡した。警察は、車のナンバーやアジア系の男との目撃証言から韓国系2世のデニス・ヨウング・キム容疑者(33)を特定し、15日に逮捕した。
 警察によると、キム容疑者の車にポンテス氏が荷車をぶつけたことがあり、キム容疑者が車の修理を要求したことがあった。キム容疑者が以前住んでいた建物の改修にポンテス氏が参加していたこともあり、二人は顔見知りだった。
 市警のアギナウド・リオス警部によると、矢尻は先が開いており、頸部の傷を悪化させた。
 キム容疑者のアパートからは犯行に使われたと思しき弓や刃物類、大麻100グラムが見つかった。武器類は包まれ、逃げるためのスーツケースもあった。逮捕された際も暴れ逃走を試みた。
 警察はキム容疑者を麻薬密売、殺人罪、抵抗による公務執行妨害で起訴する意向だ。同氏は13年にも男性と喧嘩し、刃物で刺して拘留されたが、この時は死には至らなかった。同容疑者は正当防衛だと主張した。
 ポンテス氏は地域の人に愛され、友達も多く、15日に64歳の誕生日を迎えるはずだった。