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五輪公園=バリアフリーの満足度は=身障者たちの生の声拾う

 18日のパラリンピック閉幕を前に、ブラジルのニュースサイトG1はリオ市西部バーハ・ダ・チジュッカの五輪公園を訪れた身障者に、競技会場へのバリアフリー設計は徹底されていたかを質問した。
 回答はおおむね良好といったものが多かったが、いくつかの点で不満も散見した。
 左脚が義足のモデル、パオラ・アントニーニさんは、16日に五輪公園を訪れた。彼女は「機能していないエレベーターがいくつかあったのと、身障者運送カートの不足は少し残念。でも全般的に見れば、介助者も適切に働いてくれたし、公園内の設備は身障者にも使い易いよう整っていた」と語っている。
 車いす利用者のマルレーニ・メッロさんも園内の施設には合格点をつけた。しかし、リオ市内に住むマルレーニさんにとって、五輪公園に到着するまでが大変だったと言う。「園内は全般的に快適だと思う。ここまで連れてきてくれた警備員の人もとてもフレンドリーだったわ。でも、午後2時から駐車禁止となるから、市中央部の家からここまでバスで来たけど、バスの乗降機が動かなかったの。五輪公園に入る時も、入場列を仕分ける柵が車いすでの通行の邪魔になったわ。車いす専用の入り口があれば良いんだけど。でも、五輪公園内の設備はよかったし、サービスも効率的だった」と語る。
 視覚障害者たちは、園内の点字ブロックが少なく、歩行が困難だったと語っている。(17日付G1サイトより)