五輪を記念して企画展示「二つのオリンピック―スポーツがつないだ日系社会―」を開催中のJICA横浜・海外移住資料館(横浜045・663・3251)。25日午後2時からリオ五輪聖火ランナーの一人、小川彰夫さんが同館1階「会議室1」で特別に講演する。聖火リレーにまつわるエピソードから、リオ五輪での日系人の活躍、そして日系コミュニティの最新事情について日本語で話す。リオのパラリンピックは今週末でお終いだが、同時に東京五輪への秒読みが始まる。小川さんことだから、2年後の日本移民110周年のアピールもきっと忘れないに違いない。
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俳誌『朝蔭』442号が8月に発行された。<寒いねと電話の友は挨拶す>(小柴智恵子)。電話の向こうが日本なら季節が反対であり、それに気付かずに「寒いね」と言っているのなら面白い。<巣造れるジョンデバーロの二階だて>(西川あけみ)。この鳥は枝の上に泥で竈状の巣を作る日本名「カマドドリ」の一種。普通はカマド一つなのが〝二階建て〟というから、ずいぶんと豪勢だ。つい俳句にしたくなる気持ちも分かる。<寺院建立客千余名冬日和>(不破吏子)を一目見て漢字ばかり、「なぜ中国語が?」と勘違い。モジ在住者とあるので、7月に1300人が祝いに駆けつけて落慶法要した新モジ本願寺のことと納得。漢字だけでも意味が通じるから、すごい。