ブラジル世論調査・統計機関(Ibope)によると、サンパウロ市市民の移動時間は年々伸び、年45日分を移動のために費やしていると20日付エスタード紙が報じた。
サンパウロ市市民が16年に通勤や通学といった主要な活動のために費やした移動時間は2時間1分、全体で2時間58分とされている。15年の場合は主な活動のために費やした時間が1時間44分、それ以外の活動も含めた移動時間は2時間38分に及ぶ。12年の場合は主要活動が1時間34分、全体が2時間23分だったから、必要な時間は年々伸びている。
公共交通機関を利用する人の移動時間は、自家用車などを利用する人よりも長く、3時間11分との数字も出ている。通勤や通学に3~4時間費やす人も増えている。
Ibopeは、自転車で移動する人や徒歩で移動する人のデータは明らかにしていない。
サンパウロ市交通局のジウマル・タット局長は「サンパウロ市での移動時間はのびているが、バスの平均速度は時速14キロから22キロに改善した。理想としては25キロで、さらなる改善努力が必要だ」との見解を明らかにした。