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ラヴァ・ジャット=ルーラ告訴をモロ判事受理=マリザ夫人ら7人が共に被告=汚職最高司令官説には慎重姿勢=どうなる18年大統領選

20日のイベントでのルーラ氏(Ricardo Stuckert)
20日のイベントでのルーラ氏(Ricardo Stuckert)

 ラヴァ・ジャット(LJ)作戦を管轄するパラナ州連邦地裁のセルジオ・モロ判事は20日、連邦検察庁が14日にルーラ元大統領(労働者党・PT)や妻マリザ・レチシア氏ら計7人に対して行なった告訴を受理した。これによりルーラ氏はLJ全体では2件目、モロ判事が扱う案件としては、初めて被告となった。サンパウロ州グアルジャーの高級三層住宅を媒介とした370万レアルの贈収賄などの容疑が持たれており、有罪となれば2018年の大統領選出馬を断念せざるを得なくなる。21日付ブラジル紙が報じている。

 モロ判事は、今回の決定を下した文書の中で、「告発を受理しただけで、何かが結論付けられたわけではない」と前置きした上で、「この裁判は、被告に自由な弁護の機会を与えるもの」と位置づけた。加えて「被告には元大統領も含まれているがゆえに、外野は騒がしいものになるだろう」とも記した。
 14日に連邦検察庁が行なった告訴では、「ルーラ氏がペトロロンを含むあらゆる汚職の最高司令官。それは、諸々の報奨付証言などから明らかだ」と検察官が言及した。これに関し、モロ判事は「まだ疑問の余地はある」とし、慎重な姿勢を崩さなかった。
 だが同判事は、今回告訴の対象となったグアルジャーの物件や、アチバイアの高級別荘などが、ルーラ氏の名義ではなく第三者の名義で購買契約が行なわれたことに関し、「一貫性のある犯罪手口の痕跡が感じられる」と記した。
 さらに、もろもろの報奨付証言などにより、これらの豪邸は、ペトロブラス汚職事件で問題となったOAS社をはじめとした疑惑企業群からの、ルーラ氏への直接的なプレゼントではなく、賄賂が形を変えたもの、間接的な利益供与であるとの仮説は十分に裏付けられたと見ている。
 モロ判事は、マリザ夫人が共に被告になったことに関し、「不正行為は明らかなのに、あえて計画に参加したのは嘆かわしい」とも綴っている。
 一方、ルーラ氏はこの日、サンパウロ市で「ルーラ氏と共に立ち上がる会」の旗揚げに参加。その際、アメリカ・ニューヨーク在住のPT党員とのスカイプでのインタビューの中で、「地球上で今、私ほど激怒している男はいない。モロ判事の判断は本当に残念だ」と語った。さらに「それで私が動揺することはない」と今後も戦い続ける姿勢をアピール。背後からは「ルーラ、ブラジル民の闘士」との声援もあがった。
 もし、2018年の大統領選挙前までにパラナ州連邦地裁での裁判の2審目まで有罪判決だった場合、ルーラ氏はフィッシャ・リンパ法の対象となり、出馬資格を失うことになる。

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