サンパウロ州交通局が発表した最新データによると、8月のサンパウロ市での交通事故死亡者が103人と、通常の月よりかなり多かった。前年8月の死者数が93・25人、今年1~7月までの月間平均が77・42人だから、8月は激増した。8月の事故内訳を見ると、車にひかれた歩行者が52人、車を運転中に何かに激突して亡くなった人が19人と多い。現時点で、なぜ8月だけ激増したのか理由は不明。もしや五輪の試合中継を車内のテレビやスマフォで見ていて気をとられ、運転上の注意がおろそかになったとか…。いずれにせよ、何らかの分析や対策は必要だろう。
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サンパウロ市東部ベレンで20日、51歳のエコノミスト男性が、43歳の銀行員の妻をナイフで刺殺した容疑で逮捕された。事件は17日夜、自宅でシュラスコをした後に起きた。事の発端は、夫の携帯電話のワッツアップを使って、妻が他の男性にメッセージを送ったこと。それを見て、夫が逆上して殺してしまった。しかも、9歳と6歳の子供の目の前。この夫婦は以前から暴力沙汰が絶えず、2年前から別居状態。子供の養育も、たらいまわしになっていたという。
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先週の陽気で、もうそろそろ暖かくなるかと思われていたサンパウロ市。今週に入って一転、寒い日が続き、一昨日、昨日は最低気温が10~12度に。冬は本日の午前11時21分で終わり、暦上は「春」になる。でも肌寒い状況は変らず、今週いっぱいはあまり暖かくならないよう。春になればそろそろ降水量も気になる頃だが、この春はどうなるだろうか。