25年ぶりのリーグ優勝を決めたプロ野球、広島東洋カープを祝福するため、ブラジル広島文化センターが16日夜、サンパウロ市内の飲食店で優勝祝賀会を開催した。広島生まれのブラジル移住者ら約20人が訪れた。
市内の有名なピッツァリアに集り、チームカラーである赤い衣類に身を包み、優勝談話に花を咲かせた。途中、熱狂的な広島ファンが応援歌を歌うなど大きな盛り上がりを見せた。
JICAボランティア(剣道分野)で6月から着任している浅木賢介さん(65、広島)は、「何と言っても新井、黒田の2本柱。ベテランが引っ張り若手もついていった」と勝因を語り、「昨年優勝できなかった悔しさを晴らしてくれた」とガッツポーズした。
画家の三浦義幸さん(77、広島)はブラジル広島カープ後援会の発足メンバーでもある。『1984年11月22日 だるま食堂にて』という、発会当時の写真を持参した。
「南銀の橘富士雄さん、文協の延満三五郎さん、県人会の定常大二良元会長などもいて賑やかだった。残るメンバーは今となってはわずかです」と懐かしみつつ、四半世紀ぶりとなる優勝の喜びをかみしめた。
平崎靖之会長は、「県人会一体となって祝福できました」と開催に笑顔。広島出身でカープの大ファンという、中前隆博在サンパウロ総領事も訪れた。