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暫定令=高校の授業数が倍に?=政府が唐突に教育改革令
連邦政府は教育改革の一環として、17年度より高校の履修課程を、従来の年800時間から年1400時間に増加させるなどの案を盛り込んだ暫定令(MP)を22日に発表した。22日付伯字紙が報じている。
今回の教育改革の目的は、不登校をなくし、教育水準をあげることだ。各種調査で、教育水準の数字が国際的に見て良くない結果が出続けているためだ。
改革案のまず一つが授業数を増やすこと。これまで1年につき800時間だった授業数が1400時間と倍近くに増えることになる。
これまで必須とされていた13科目の必修科目の履修方法も変わる。17年以降は、高校の1年目と2年目の半分までが13科目全て必修となり、国家高等試験(ENEM)の中軸となる語学、自然科学、人文科学、数学を中心に学ぶこととなる。
だが、2年目の後半と3年目は、大学や専門校で何を学びたいかに合わせて、生徒各自の希望で科目が自由に選べるようになる。
教育現場では、新課程の提案が議会での法案でなく、MPという形を借りて唐突に行なわれたことに不満を表明している人もいる。暫定令を議会で承認する段階の方が、議員が余裕を持って話し合えるとの利点もあるようだ。
メンドンサ・フィーリョ教育相は「教育改革は緊急を要するもの」であり、今回のMPも同相たっての願いでテメル大統領を説得して出させたものだという。
同教育相が21日に下院で語ったところでは、今暫定令の99%が、既に全国教育委員会(Consed)で話し合われたことである内容だ。同委員会のエドゥアルド・デシャンプ委員長も「学生の興味やモチベーションがあがる契機になれば」と期待している。
ただ、「それを実現させるための設備や環境、教師への給与などの具体性がない」という声も出ている。