日本折紙協会が発行する『月刊おりがみ』の8月号で、「ブラジルでオリンピック」と題する特集が組まれた。序文には「スポーツほかカーニバル、大自然、農業、資源など…。遠い国なのに、ブラジルのイメージはどれも強烈」と記され、過去の関連作品の紹介や、キリスト像の折り方が解説されている。
写真と共に大作を紹介するコーナー「おりがみギャラリー」では、サンパウロ折紙研究グループによるサンバ・カーニバルをテーマにした15メートルもの立体作品が掲載された。当地でも2010年、国際交流基金による展示会で公開されたものだ。
また95年の修交百周年を記念し、移民をテーマに制作された26の作品も。サントス入港、コーヒー園、入植者の家を再現したものなどが紹介されている。
オリジナル作品の折り方解説では、空飛ぶトゥッカーノ、フラミンゴ、カピバラ、シンクロ競技をイメージした人魚など、8つの関連作品が手順ごとにイラスト付きで解説されている。
研究グループの中心メンバーで専門家の金ケ江真理さん(59、二世)=サンパウロ市在住=は、当地での活動報告とともにキリスト像、国花イペーを投稿。当地で10年以上普及活動を行なっており、折紙協会から秋ごろ「五輪特集を組みたい」とメールで要請されたという。
過去に発表した2作を改めて詳細に解説。「日本の人たちにブラジルをもっと知ってほしい、身近に感じてほしいという気持ちを込めた」と話し掲載を喜んだ。
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