パラグアイ日系人移住80周年記念式典にあわせて、日本から多くの都道府県の慶祝団一行がブラジルに足を運び、各県人会と親睦を深めた。式典で居合わせた関係者の間で「研修制度をよりよいものにしよう」と意見が一致し、日本側で課題を共有していこうといった話も出たという。
高知県の武石県議会議長は、「世代交代が進むにつれて、純粋な母県への意識は希薄化するのでは」との懸念を示し、「2回目の短期研修や日本からブラジルへの研修生送り出しなどの案を検討している」と関係強化に積極的な姿勢を見せる。
日本側も心配してくれているが、本来は日系社会側が先頭を切って問題解決に当たる必要がある。活発な県人会とそうでないところの差が大きくなっている。県人会が活性化しなければ、50周年を迎えた県連もそうならない。お互いのために、ぜひ若者版の県連故郷巡りをやってみたら、どうか? (航)