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ミナス州=第9次アクロニモ作戦発動=州政府官房長官に出頭命令=「ただの無駄骨」強気の弁護士

ピメンテル・ミナス州知事(Manoel Marques/imprensa-MG)

ピメンテル・ミナス州知事(Manoel Marques/imprensa-MG)

 連警が23日朝、第9次アクロニモ作戦を展開したと同日付G1サイトが報じた。ミナス州のフェルナンド・ピメンテル知事(労働者党・PT)が産業開発商業相(01年11月から09年1月)の時に、社会経済開発銀行(BNDES)の予算絡みの汚職や、PTの選挙運動のために資金洗浄したとの疑惑を捜査するもの。
 州政府のマルコ・テイシェイラ官房長官に強制出頭命令が出ている。州知事の右腕といわれる人物だ。同長官は休暇中で国外に出ているという。強制出頭命令は、ミナス州情報技術アカデミー総裁(Prodemge)で、MOPコンサルタント社共同経営者も勤めるパウロ・ラモス氏に対しても出されている。
 連邦警察は6つの家宅捜索押収令状も出しており、その中には建設大手OAS社のブラジリア事務所やミナス州都ベロ・オリゾンテ市にあるテイシェイラ氏、ラモス氏の自宅が含まれている。
 テイシェイラ長官と同技術アカデミーの弁護を担うジュニオール弁護士は、「強制出頭令状は何の罪状に基づく物なのか把握しておらず、朝からの作戦は捜査当局が内々に行っているものだ」とした。
 テイシェイラ長官は9月15日より国外に出ており、帰伯は今月末の予定だ。同長官側のジュニオール弁護士は、テイシェイラ長官は既に、以前行われた第2次作戦(15年6月)で14年ミナス州知事選選挙運動に関する供述をしており、「今回は黙秘権を行使し、法廷の場でのみ供述する」としている。
 同弁護士はまた、「技術アカデミーのラモス総裁はいま、市内にいないが23日中に連邦警察に出頭する」とした。
 ピメンテル知事は、14年選挙期間中、印刷会社に不正発注を行い、印刷会社からリベートを受け取った疑いがもたれている。知事はすでに連警から2回告訴されている。
 同州知事側のエウジェニオ・パセッリ弁護士は、「この作戦は存在しない証拠を探して無駄骨を折っているにすぎない。唯一の真実は、職権濫用と違法捜査にまみれた作戦は徐々に消滅すること」と強気のコメントを出している。