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東西南北

 ベネズエラの大統領罷免の国民投票が先延ばしにされているが、物資不足はかなり深刻なようだ。21日は産婦人科で生後間もない赤ちゃんが保育器でなく、段ボール箱に入れられたショッキングな写真が出回った。これは同国北部のある病院の写真で、野党連合の人権問題の代表者が公表した。この写真をネット上に漏洩された当の病院は、ツイッターに「これが我々の病院の姿」として保育器に入った赤ちゃんの写真を、改めて投稿した。加えて「段ボールの写真は『例外的なもの』と説明」。あまり弁解になっているとは思えない弁明だ。いずれにせよ、確かなことは、このままでは「国が危うい」ということだろう。
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 本欄で報じたが、サンパウロ州グアルーリョス市で年金を引き落としにロテリカに行ったまま行方不明になっていた56歳男性と75歳女性の夫婦が21日午前、19日ぶりに生きて発見された。サンパウロ州アルジャーの高速道路にいた二人は「親類のところに行くところだった」と語ったとか。なぜ行方をくらましていたのかについて問われると、「隣人に土地を譲れと脅されていた」と語っただけで詳細を口にしなかった。一体何が起こっているのか、謎は深まる。
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 22日のサッカーのブラジル杯で、サンパウロは全国選手権3部のジュヴェントゥーデに敵地で1―0の辛勝。だが、前の本拠地での試合では1―2で敗れていたために、ベスト8入りを逃す屈辱を喫した。他の8強入りしたチームは全てコリンチャンスやパルメイラスをはじめとした1部の伝統のあるチームばかりだ。