連邦政府が免税処置の見直しを図り、17年に150億レアルの増収を見込みたいとしていると、26日付フォーリャ紙が報じた。
労働者党(PT)政権が残した約300件の免税処置に関し、現政権は本当に有効なものかを審議し、税制改革に乗り出したいとしている。
免税見直しを検討するものには、コンピューター関連の免税処置をはじめ、自動車税、電化製品や飲料水、自動車の工場などに課すIPI(工業税)、PIS(社会統合基金)やCofins(保険融資納付金)なども含まれているという。
現時点で具体的に見直しが決まっているものはない。ただ「各方面とよく話し合ってから決めたい」としている。
連邦会計検査院(TCU)では、消費活性化のために行なったIPI減税は今年いっぱいが有効なので、このタイミングが改定しやすいと見ている。
たとえば飲料水の場合、2012年にはビールで40%、炭酸飲料で27%課されていた工場への税が、現状ではそれぞれ10%と5%に抑えられている。
このIPIをもし2012年の基準値に戻すだけで150億レアル近い数字になるとフォーリャ紙は報じている。
連邦政府は2017年の免税額を2828億レアルと見積もっており、商業・サービスで29%、労働省管轄のもので15%、保健産業で12%、農業部門で9・3%としている。