ホーム | ブラジル国内ニュース(アーカイブ) | リオ市=市議候補15人目の殺人事件=名門ポルテーラの会長射殺

リオ市=市議候補15人目の殺人事件=名門ポルテーラの会長射殺

 リオの名門エスコーラ・デ・サンバ「ポルテーラ」の会長で、10月2日に投票の行われるリオ市議選に進歩党(PP)から立候補していたマルコス・デ・ソウザ氏(52)が26日の午後4時ごろ、同市北部のマドゥレイラ地区の選挙事務所で射殺されたと26、27日付ブラジル紙・サイトが報じた。通称は「マルコス・ファルコン」。
 ポルテーラの発表によると選挙事務所に、フードで顔を隠し自動小銃を持った2人の男が押し入り、素早くマルコス・ファルコン氏を射殺し立ち去ったと言う。
 マルコス・ファルコン氏は、同じく名門エスコーラであるベイジャ・フロールの旗持ちのダンサー、セルミーニャ・ソリーゾ氏(45)と結婚していた。27日、ポルテーラの本部でエスコーラ葬が行われた。
 ファルコン氏は今年5月にポルテーラの会長に就任。負債の完済と、1984年以来優勝から遠ざかっているリオのカーニバル優勝を目標にしていた。13年に同氏が副会長に就任して以来、ポルテーラはリオのカーニバル上位の常連だった。
 同氏はポルテーラ本部のあるマドゥレイラ地区と、隣接のオズワルド・クルス地区を見回る非合法武装組織のボスだった。また、マルタ・ロッシャ州議がリオ州市警の総監だったときに、その殺害を企てた疑いで告訴されている。
 2015年以降、リオ市とその周辺都市圏で発生した、16年統一地方選候補者が被害者となった殺人事件は、15件目という異常事態になっている。12年選挙時は候補者の殺害事件は1件のみだった。