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「大統領罷免はつまづき」=最高裁前長官が公言

レヴァンドウスキー前最高裁長官(Carlos Humberto/SCO/STF)

レヴァンドウスキー前最高裁長官(Carlos Humberto/SCO/STF)

 ジウマ前大統領の弾劾裁判を取り仕切ったリカルド・レヴァンドウスキー前最高裁長官が26日に「大統領罷免はつまずきだった」という発言を公の場で行なっていたと29日付エスタード紙が報じた。
 この発言は先週月曜に雑誌「カロス・アミーゴス」によって録音された。それによるとレヴァンドウスキー氏は、サンパウロ総合大学(USP)で行なった授業の終わる頃に党派連合による大統領制を批判する意見をのべた。
 「最低限の得票に達しない党の議会における代表権を認めない」条項を最高裁が認めて来なかったことが党の乱立につながり、「多党連立」の悪しき習慣を作ってしまったと語った。
 「大統領罷免に関しては各自、意見があるだろう」と前置きしたうえで「25年か30年おきの周期で、ブラジルは民主主義においてつまづくことがある。とても嘆かわしいことだ」と語ったという。
 さらに同氏は、テメル政権が先日発表した、高校の必修科目を減らす法案に関しても批判的な見解を語ったという。
 レヴァンドウスキー氏は、8月下旬に行なわれたジウマ氏の上院弾劾裁判の裁判官役を務め、最終的な罷免を行なっていた。同氏はこの職務を最後に、2年の任期切れにより長官職を降り、最高裁判事に留まっていた。
 この報道を受けたジウマール・メンデス最高裁判事は「失敗は大統領罷免で2度に分けた投票を行なったことだ」として、結果的にフィッシャ・リンパ法に矛盾する形でジウマ氏の政治生命を救ったことになったレヴァンドウスキー氏を批判した。