リオの有名エスコーラ・デ・サンバ「ウニードス・ダ・チジュッカ」(以下チジュッカ)が来年のカーニバルにアメリカの人気歌手ビヨンセ招聘を試みていると、29日付現地紙が報じた。
チジュッカは「交渉は進展中で、ビヨンセ招聘は現実的」との声明を発表した。チジュッカは17年カーニバルのテーマ曲でアメリカ黒人音楽を扱い、パレードの目玉としてビヨンセを称える一団を組み込む。
しかし、ビヨンセの契約会社であるソニー・ミュージックは、チジュッカほどには交渉成立を楽観視していない。ビヨンセがリオのカーニバルに参加する可能性を問われた同社は、「一切同件に関して公開する情報はない」との声明を発表した。またビヨンセ招聘は、在リオ米国総領事館扱い案件となる可能性もある。
チジュッカ、マーケティング部長ブルーノ・テノーリオ氏は、契約締結は、パレードの行われる2017年2月27日のビヨンセのスケジュールと、出演料をチジュッカが捻出できるか否かにかかっていると語ったが、詳細な金額は明かさなかった。
テノーリオ氏は「ビッグスターである彼女の招聘を、我々は熱望している。しかしながら出演料の他にも、リオでの彼女の滞在費、宿舎からサンバ会場までの安全性の確保など解決すべき問題は山積していることも認識している」と実現の難しさを前面に出しつつも、実はリオの米国総領事館とは1カ月前に基本合意が取れていることも明かした。
タグ:カーニバル 写真ニュース リオ サンバ エスコーラ チジュッカ リオのカーニバル