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アメリカ=ニュージャージーで列車事故=唯一の死者はブラジル人女性

事故で大破したホーボーケン駅の様子(Kevin P. Coughlin/Office of Governor Andrew M. Cuomo)

事故で大破したホーボーケン駅の様子(Kevin P. Coughlin/Office of Governor Andrew M. Cuomo)

 アメリカ東部のニュージャージー州ホーボーケン駅で9月29日午前8時45分に列車事故が発生し、ブラジル人の女性弁護士ファビオラ・デ・クルーンさん(34)が亡くなったと9月30日付現地紙が報じた。
 ファビオラさんがラッシュアワーで混み合う同駅のホームで列車を待っていた時、暴走した満員列車が突入し、車止めを越え、駅舎に激突した。ファビオラさんは衝突で落下した屋根の一部に直撃された。この事件では114人が負傷したが、死者は1人だけだった。
 目撃者は「全く減速もせず、列車が突っ込んできた」と語っている。
 ファビオラさん一家は今年初めにブラジルからフロリダ州に転居した後、8月にニュージャージー州には移ってきていた。
 ファビオラさんの母親で、ブラジル在住のスエリ・ビタルさんはニューヨーク・ポスト紙の取材に、ファビオラさんは、1歳の娘を保育園に連れて行った後、ニューヨーク市内でアパートを探すために同駅にいたと話している。スエリさんは事故の事を、ファビオラさんの夫でオランダ人のダアン・デ・クルーンさんからの電話で知ったという。
 ニュージャージー州のクリス・クリスティ知事は、この事件とテロとの関連性を否定した上で、「今はっきりしているのは、列車が制限速度を超えて走行していたことだけだ」と語った。