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卓球大会で平和を祈願=広島と長崎県人会が初開催

参加者全員で記念撮影

参加者全員で記念撮影

 広島文化センターと長崎県人会が先月25日、平和卓球大会を初開催した。被爆両県の県人会が、平和活動の一環として共催。27人の出場者が個人戦で優勝を争った。
 競技に親しむ長崎県系人が多かったことから、卓球が選ばれたという。会場となったサンパウロ市の広島文化センターには4台の卓球台が並べられ、午前8時半から午後2時まで競技を行なった。
 優勝したのはムナカタ・アレシャンドレさん(33)。野村アウレリオサンパウロ市議による記念プラッカが贈られ、上位入賞者にもトロフィーが授与された。
 報告に訪れた広島の平崎靖之会長は、「初開催とあってどう運営できるか不安もあった。でも好評で、来年はもっと集ろうとの声があった」と喜び。次回に向け「先月立案したばかりで、原爆投下の8月に間に合わなかった。来年はその時期に合わせて開催したい。選手が増えれば、年代別や団体戦など拡大できるかもしれない」と意気込んだ。
 戦争や原爆について、広く知ってもらうことが目的の一つ。昼食時には婦人部が用意した料理を囲み、ちびっ子から大人までの選手を含めた約40人の参加者が交流した。