16年の統一地方選では、労働者党(PT)を離党して他政党から出馬した市長の方が、PTで再選を狙った市長より当選率が高かったと5日付エスタード紙が報じた。
今回の選挙では国民の政治不信もあり、再選を狙った市長の再選例は48%と例がない位低い。08年は3人に2人(66%)の市長が再選しただけに厳しい数字だ。
PT候補への風当たりはことのほか強く、市長当選数10傑に入った政党で、再選確率が唯一40%を切る39%となった。トップは53・1%を記録した民主社会党(PSDB)だった。
だが、「12年の選挙はPTから出馬したが、今回は移籍して選挙を迎えた」という市長に関しては、90人中43人が当選、もしくは決選投票まで進んでいる。
その代表例の一人、サンパウロ州オザスコ市市長のジョルジェ・ラパス氏は、民主労働党(PDT)に移籍して選挙に臨み、決選投票に進んでいる。
「党内の対立でPTを出ざるを得なかった」と語る同氏だが、「PTを出ていなかったら決選投票には進めなかっただろう」と語る。オザスコでは3期連続でPT市長が続き、高支持率を誇ってもいたが、今回選挙ではPT市議もゼロだった。