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スペインのブラジル人一家惨殺事件=犠牲者男性の甥に逮捕令状

 スペインの司法当局が4日、9月18日に同国の首都マドリッドから60キロの小さな村、ピオスでブラジル人の一家4人が惨殺体となって発見された事件(9月20日付弊紙既報)の犯人として、犠牲者の甥に逮捕令状を出した。
 惨殺体で発見されたのは、パライバ州出身で39歳のマルコス・ノゲイラさんとジャナイナ・ジニスさん夫妻だ。二人の遺体は切断され、四つの袋に別々に入れられていた。二人の遺体が入った袋の傍らには、パライバ生まれで4歳の娘と、スペイン生まれで1歳の息子の遺体を入れた袋も置かれていた。
 現地警察は当初、動機は、麻薬取引に絡んだものと考えたが、その後の調べで、マルコスさんの甥で9月20日に同国を離れたフランソワ・パトリッキ・ゴウヴェイア容疑者の犯行である可能性が判明、4日に逮捕令状が出た。この逮捕令状は欧州圏並びに国際社会に対して有効で、逮捕されれば同国に送還される。
 ジャナイナさんの遺族は、ジャナイナさんからのメッセージなどから、事件発覚直後から同容疑者の犯行ではないかとの疑問を抱いていたが、マルコスさんの遺族の弁護士はパトリッキ容疑者がジョアン・ペッソアに住んでいる事は連邦警察に通達済みとした上、「同容疑者は明白に嫌疑を否定している」と答えた。
 連邦警察はまだ国際警察からの情報を受け取っておらず、パトリッキ容疑者への逮捕令状が出ているかの明言を避けた。
 パトリッキ容疑者は、16歳だった13年にパラー州の学校で教師を刺し、45日間、少年院に入れられた事がある。
 同容疑者はサッカー選手になるという夢を持ち今年3月に欧州に渡り、マルコスさん一家が7月にピオスに転居するまでの4カ月間、マルコスさんの家で同居していた。(5日付G1サイトより)