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最高裁=LJ中心案件の被告が66人に=検察庁要請で党ごとに4分割=ルーラら大物が一括りに

最高裁のテオリ判事(手前)(Valter Campanato/Agência Brasil)

最高裁のテオリ判事(手前)(Valter Campanato/Agência Brasil)

 連邦最高裁のテオリ・ザヴァスキ判事は6日、ラヴァ・ジャット(LJ)作戦の中心案件「連邦レベルの政治家らの裁判」を4つに分けて行なうと発表した。この区分変更を受け、従来39人だった政治家ら容疑者が66人に増加し、レナン・カリェイロス現上院議長ら大物政治家に加えて、今回からルーラ元大統領の名前も含まれることになった。6日付G1サイト電子版などが報じている。

 LJ作戦の裁判は大きく二つに分かれており、主に民間人や企業を担当するクリチーバ連邦地裁(セルジオ・モーロ判事)に対し、最高裁では議員特権を持つ政治家ら連邦レベル案件を扱う。
 「4分割」案は、連邦検察庁のロドリゴ・ジャノー長官が要請し、ザヴァスキ判事が今回受諾した。「労働者党(PT)」「進歩党(PP)」「民主運動党(PMDB)下院」「PMDB上院」の4つ。
 各々がペトロブラス内の特定部署の人事権を握って贈収賄汚職に深く関わった「縦割り構造」を持っていると見られている。それに沿って区切りを整理し、その分、各案件を深堀りして人数が増えた格好だ。
 PTはレナト・ドゥケ被告が部長だったサービス部、PPはパウロ・ロベルト・コスタ被告の供給部、PMDBはネストル・セルヴェロー被告の国際部に強い影響力を持っていたとされ、検察庁の捜査もこの分け方で行なわれていた。
 「PT」案件に含まれるのはルーラ元大統領、元官房長官のアントニオ・パロッシ氏、エレニス・ゲーラ元官房長官、ジャケス・ヴァギネル氏やエジーニョ・シウヴァ氏、リカルド・ベルゾイーニ氏ら元大臣、元中央会計のジョアン・ヴァカリ・ネット氏ら計12人だ。ルーラ氏は、すでに最高裁において、LJ捜査妨害容疑で立件されており、今回2件目。
 「PP」案件はシロ・ノゲイラ現党首、元都市相のマリオ・ネグロモンテ氏とアギナウド・リベイロ氏、下院副議長のヴァルジール・マラニョン氏らで、最多となる30人。
 「PMDB下院」案件は議員罷免されたばかりのエドゥアルド・クーニャ前下院議長、その前の下院議長のエンリケ・アウヴェス氏、下院議員のアウチネウ・コルテス氏、PMDBロビイストのフェルナンド・バイアーノ氏ら計15人。
 「PMDB上院」案件にはレナン・カリェイロス上院議長をはじめ、元鉱山動力相のエジソン・ロボン氏、上院議員のロメロ・ジュカー、ヴァウジール・ラウプ、ジャーデル・バルバーリョ3氏、元トランスペテロ総裁セルジオ・マシャド氏ら計9人。