ブラジル全土で31日間に渡って続いた銀行員のストが終了し、7日から営業を再開することで合意したと、6日付現地サイトが報じた。
一部例外もあり、6日夜の時点では、アマパー州、バイーア州、マラニョン州、ペルナンブッコ州、リオ州、リオ・グランデ・ド・ノルチ州、サンパウロ州の州都の連邦貯蓄銀行(Caixa)では、ストは継続されると報じられた。
ストはブラジル全土の銀行サービスに影響し、自動支払機や、その他の代替手段ではカバーできない窓口業務は、その間利用できなかった。
5日夜にブラジル全国銀行連盟(Fenaban)が出した3度目の調停案は、8%の給与増額と、3500レアルのボーナス支給、ランチ支給額10%増、育児援助支給額10%増、一般食費支給額15%、さらにその他全ての手当て1%増が含まれていた。銀行側からの提案は2年間有効で、給与調整は毎年、インフレ率プラス1%となる。
サンパウロ州各都市の貯蓄銀行の中で、6日夜までに合意が成立せず、7日に営業再開されなかったのは、サンパウロ、オザスコ、モジ・ダス・クルーゼス、ビリチーバ・ミリン、サレソポリス、スザーノ、ポアー、サントスの各市だ。
6日まで続いた今年の全国一斉銀行ストは、2004年に初めて銀行職員が全国ストを行ったときの30日間を上回る31日間続き、史上最長記録を更新した。昨年は21日間だった。
ストに入る前の労働者側の要求は、給与増額率はインフレ率プラス5%で、14・78%というものだった。
銀行側は当初、8月29日に6・5%の給与増額を提案し、それが拒否されてストを起こされると、9月9日と28日に、給与増額7%を提案したがそれも拒否されていた。労働者側は提案を拒否する度に、ストを無期限で延長していた。
スト終了直前の今月5日は、全国の銀行窓口、営業センターの55%にあたる1万3123カ所の銀行窓口と43の営業センターが閉鎖されていた。閉鎖数最大を記録したのは9月27日で、合計1万3449カ所が閉鎖されていた。