ピラール・ド・スール文協の敬老会が先月18日、同文協会館で開催された。会員に加え地元市長も参加し、151家族94人の表彰を祝った。
開拓先没者を偲び黙祷後、開会あいさつに立った阿部勇吉会長は「昨年よりも該当者が5人増え、80歳以上が半数に。食事に注意し、適度な運動をして長生きしましょう」とエールを送り健康を祈願した。
日本語学校を代表して横飛由美さん(14)が登壇。「おばあちゃん、おいしいご飯を作ってくれてありがとう。おじいちゃん、私たちを田舎に連れて行ってくれてありがとう」と、日ごろの感謝の気持ちを伝えた。
表彰では最高齢者となる宮崎マサさん(94)らの名前が一人ずつ呼ばれ、老壮会の安藤禎重会長が代表して謝辞を述べた。景品には、前日から青年会が協力して心を込めて作ったお弁当や紅白の餅、寺尾貞亮さんが地元で生産・販売するプロポリス、日本語学校生徒より手作りのプレゼントなどが贈られた。
表彰後は和やかに記念撮影が行われ、昼食会へ。5~15歳の全生徒による合唱や幼稚園児の体操、高学年生の足踏みや体を叩きリズムを取る「ボディスラップ」、ソーラン節などで会場に花を添えた。
婦人会、日本語学校母の会、教師による踊りも3曲披露された。近年は約50人の青年も加わり、世代を越えて団結力が高まっている。グループのまとめ役である南夏子さん(76、二世)は、「毎年こうやってお母さんたちや先生たちが協力してくれているので本当にありがたい。今年は日本語学校の米村麗華先生がすごく手伝ってくれたから助かった」と笑顔で感謝した。
余興は二時間に及び、子どもや若者による発表で終始活気に満ち溢れ、参加した高齢者らは孫・ひ孫の発表を温かい目で見守りつつ楽しんだ。