パラー州で2007年、警察署の男性用拘置所の30人部屋に、15歳の少女受刑囚が入れられ強姦被害を受ける異常事態が起きた。それを黙認していた女性判事への判決が先ごろ下されたが、刑が軽すぎるとの批判が出ていると13日付現地紙が報じた。
UOLサイト2013年10月3日版によれば、2007年11月、パラー州北東部のアバエテトゥーバ市で脱獄した15歳の少女囚が警察に捕まり、警察署に連行され、「拒むと市から追い出す」などと脅され、同拘置所に収監された。
同拘置所の職員は11月7日に、パラー州地裁のクラリッセ・マリア・デ・アンドラーデ判事に対し、少女が男性用拘置所に収監されている異常さを伝えた。クラリッセ判事からその連絡への回答が出されたのは26日後になってから。少女はその間、男性囚人から強姦や肉体的暴力を受ける被害を受けていた。
国家法務審議会(CNJ)はこの事実を重く受け止め、2010年にクラリッセ判事を強制的に懲戒免職する処分を受けていた。
クラリッセ判事は「意見書はすぐに出したが、手違いがあり受け付けられなかった」として最高裁に控訴し、12年に最高裁でもう一度審議されることとなった。
その最高裁の審議では、「クラリッセ判事がどのくらい事態の緊急性を把握していたかを判断する証拠が不十分」として、審議をCNJに差し戻していた。
CNJでの審議は先週行なわれ、アルナルド・オセピアン報告官による「クラリッセ判事が義務付けられた職務を遵守する姿勢に欠けていたことは明らかだ」という見解を多くの判事が支持し、同判事の2年間の職務停止が下された。
ただ、職務停止期間中も給料が払われ、処分後は復帰できるとの判決だった。10年にCNJが出した判決よりかなり軽い判決だったことにより、批判的な声もあがっている。