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キリン=アメリカのクラフトビール社、ブルックリン・ブルワリー社と提携=〃戦略の一環〃とブラジル紙報道

 日本のキリンビール(キリン)は米国クラフトビール製造会社ブルックリン・ブルワリー社の株式の25%を取得し、資本提携を行ったと13日付ブラジル現地紙が報じた。
 クラフトビールは、「小規模醸造所で職人が丁寧に造る高品質ビール」というコンセプトの商品だ。手工芸品(英語でクラフト)に例え、クラフトビールと呼ばれている。ビール消費量を種類別に見た場合、近年大きな伸びを示している。
 英紙フィナンシャルタイムズによると、この資本提携により、キリンは米国にある無数のパブでの自社商品の販売権を得ることになる。今回の資本提携は、キリンが過去にブラジルで行った大型投資とは性格が異なる。
 キリンは2011年8月にブラジルのスキンカリオール社の株式50・45%を約2000億円で取得し、子会社化した。2010年にはブラジル国内シェア2位だったスキンカリオール社(後にブラジル・キリンに改名)は、今ではペトロポリス社、ハイネケンの後塵を拝している。
 ブラジル・キリンはバーデン・バーデンやアイゼンバーン等の高級ビールブランドも所有しているが、不況のため値下げを余儀なくされている。
 ブラジル・キリンは自社の株式をハイネケン、またその他の飲料会社に売却する事を検討しているとの報道も流れており、ブラジル紙は、ハイネケン社による株式取得交渉は着実に進行中だとも伝えている。