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ブラジル北部ロライマ州=二都市の刑務所で立て続けに囚人同士の大乱闘発生=合計33人の死者が確認される

 ブラジル北部ロライマ州ポルト・ベーリョ市のエニオ・ドス・サントス・ピニェイロ刑務所で17日未明、少なくとも8人の囚人が煙のために窒息死したと同日付G1サイトが報じた。
 地元市警は死者が出たことを確め、その原因は刑務所内の喧嘩だったとした。また、負傷者2人が病院に運ばれている。
 同刑務所での喧嘩は、16日に同じ州だが、まったく別の都市、ボア・ビスタ市のモンテ・クリスト農業刑務所で発生した犯罪組織同士の抗争がきっかけで起こった。この抗争では25人が死亡、受刑者の家族100人が5時間も人質にされた。
 受刑者の身を案じた家族らは情報を求め、エニオ・ドス・サントス・ピニェイロ刑務所前に集った。警察は他に死者が出ていないか、囚人の数を再確認する予定だ。
 同刑務所の責任者のジョブソン・バンデイラ氏は、事件を振り返り、次のように語った。
 「我々の職員も、事件発生現場となった房の前に着いたばかりだ。喧嘩は本日(17日)未明に始まった。刑務所内の二つの対立する犯罪集団が喧嘩を始め、房の前で火を放ったため、房の中にいた8人が窒息死した。死亡した受刑者は対立組織の受刑者から直接の身体的ダメージを受けたのではなく、火がつけられたベッドマットからの煙で窒息死した。救出された2人は重症で、もう病院に搬送された」
 その後、死亡した8人の受刑者の名前が発表された。ある犠牲者の妻は夫の死を知って卒倒し、刑務所前にいた他の受刑者の妻達に助けられた。
 刑務所への入り口は警察によって封鎖されており、鑑識と遺体の搬送のために、法医学研究所のスタッフが招集され刑務所内に入った。