この1年で世界で最も活躍した陸上選手に送られるIAAF(国際陸上競技連盟)世界最優秀選手賞に、ブラジル人でリオ五輪棒高跳び金メダリストのチアゴ・ブラス(22)がノミネートされた。
フランスのモナコに本部を置くIAAFは18日、IAAF世界最優秀選手賞にノミネートされた男女10人ずつの候補の名前を発表した。
そこに、今年のリオ五輪で金メダルを獲得したチアゴ・ブラスが、ブラジル人としてただひとりノミネートされた。
チアゴ・ブラスといえば、今年のリオ五輪で、当初の下馬評はそこまで高くなかったにも関わらず、優勝争いを演じ、世界新記録となる6メートル2センチを記録し、優勝した。人類が棒高跳びで6メートルを超えたのはそれが初めてだった。
チアゴ・ブラスが優勝を決める直前は、前回のロンドン五輪を制して優勝候補だったルノー・ラビレニ(フランス)との一騎討ちになったが、優勝を賭けた最後の試技の際や銀に終わっての表彰式の際、リオの観客がラビレニに強烈なブーイングを浴びせたことでも話題となった。
1988年から選ばれているこの賞でブラジル人選手が受賞したことはない。今回も大本命は、リオ五輪で100メートル、200メートル、400メートル・リレーの3競技を3連覇し、過去に同賞を史上最多の5度受賞しているジャマイカのウサイン・ボルトだ。
この賞は、50%がIAAFの委員の投票、25%が選手や陸上関係者、残りの25%が一般のからのオンライン投票で決められる。一般の投票は11月1日が締め切りで、12月2日に正式に最優秀選手が男女1人ずつ発表される。(18日付ヴェージャ誌サイトより)