サンタカタリーナ州防災局が17日、同州西部のサンカルロスで農夫が落雷を受け、死亡したと発表した。
同州では16日以降、激しい風や雨が続いており、16日には南部のツバロン市サンジョアン区で、倒木に直撃された車に乗っていた8歳の女児が即死するという事故も起きた。これにより、悪天候による死者は2人となった。
被害が大きいのは南部で、ラグナ、ブラッソ・ド・ノルテ、グラヴァタル、クリシウマなど、なくとも10市で、暴風雨による倒木や停電などの被害が出ている。
バウネアリオ・リンコン市の海岸では16日夕刻に「天気津波」も発生し、強風であおられて出来た巨大な波が引き際に数台の車を海に引きずり込む場面も見られた。
インビツーバの変電所が暴風で被害を受けた事で生じた停電は、ラグナやインビツーバ、ガロパバ、ブラッソ・ド・ノルテに及んだ。
西部での被害はジョアサバ、エルヴァル・ド・オエステなど15市に及び、ジョアサバでは93軒、カサドール市では40軒など、多くの家屋で瓦が飛ばされた、また、家屋への浸水や倒木、停電の被害も起きた。
北部ではタイオ市で停電が発生。山間部のサンジョアキンやウルペマ、クリチバノでは降雹により、果樹栽培農家などに被害が出た。また、ボカイナ・ド・スルやボン・レチーロでも家屋への被害などが報告されている。
州都のフロリアノポリスに近いアニタポリスでは時速90キロの風が観測され、少なくとも20軒の瓦が飛ばされた。パリョッサやイタジャイ渓谷でも暴風雨による被害が報告されている。(17、18日付G1サイトなどより)