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大サンパウロ市圏=収監者55人が集団脱走=構内の施設や公園に火放つ

 サンパウロ市から50キロ余りのサンパウロ州フランコ・ダ・ロッシャで17日、精神科治療を必要とする服役者らが暴動を起こし、55人が集団脱走する事件が起きたと18日付現地紙や同サイトが報じた。
 暴動が起きたのは17日午後4時半頃。フランコ・ダ・ロッシャ精神科治療病棟1に収監されていた服役者達が、房に戻るのを拒否し、責任者との話し合いを要求した。
 この要求は、喫煙禁止を不服としたものとも、他の収監者の家族に金を強要した収監者5人を他の施設に移す事に対する不満から出たものともされているが、要求を拒否された収監者らは刑務所職員らを制圧し、施設内に放火。混乱に乗じ、収監者55人が門を壊して脱走した。
 事件発生後に駆けつけた消防や軍警は、鎮火と残りの収監者らの点呼や同市内にある別の刑務所への移送作業にあたった。同病院内の施設7棟は全焼または半焼した。
 他方、脱走者の一部は隣接する州立ジュケリー公園内に逃げ込み、森林に放火した。また、フランコ・ダ・ロッシャ市内の商店の多くは軍警らの指示で店を閉め、学校も授業を取りやめた。市内を走るバスも運行を停止したため、家族が車で迎えに走る姿も見られた。
 同病院は594人収容でき、事件当時の収監者は446人だから、過密状態ではなかったが、サンパウロ州では9月29日にも、超過密状態だったジャジジノポリス刑務所から470人が脱走する事件が発生。また、9月30日にも内陸部モコカ市の刑務所で暴動が起き、職員が人質にされた上、放火も起きた。
 なお、脱走者は、18日午前10時半までに49人が再逮捕された。
 同州刑務所職員組合のファビオ・ジュバー理事は、「刑務所は爆発する瞬間を待つ火薬樽のようなもの」とし、ジャルジノポリスやモコカ、リメイラ、グアルーリョスで起きた事件は、どこの刑務所でも起こりうるとの見解を明らかにした。

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