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広島系の農業家3人が講演=ビジネステーマに一次産業語る

功労賞を受賞した伊藤さん

功労賞を受賞した伊藤さん

 広島文化センター(平崎靖之会長)が6日、広島県系人の農業家3人を招き講演会を同センターで開催した。テーマを「農業ビジネス」と設定し漁業、果樹栽培、養鶏という3つの視点から紹介された。
 アラサツーバ市でピラルクーの養殖業を営む末永リカルドさんは、2011年から研究を開始。生息地のアマゾン川流域とサンパウロ州は水温など環境差の問題を解消し、「13年には約1メートルまで成長させることに成功した」と伝えた。
 グァラサイ市の香林昭司さんはパイナップル栽培で有名。自身が経営するグァラサイ農場では現在、年間6万トンを生産し、州内一の生産力を誇る。
 最後に登壇した伊藤悟さんはスマレーで養鶏業を営む。59年に渡米、同国で養鶏業を経験した。現在営む「グランジャ・イトウ」は、世界各国の機械や設備が導入され、一舎10万羽の鶏舎を担当社員一人で管理可能。また、ブラジル盛和塾の塾生でもあり、過去を振り返りつつ、「盛和塾の稲盛哲学を忠実に守っています」と時折声を詰まらせながら自身の経営論を語った。
 閉会には羽藤ジョージ州議会副議長が挨拶し、一次産業の重要性を語り、息子のジョルジ市議とともに農業の維持、発展を約束した。また講演者には功労賞が贈られた。
 閉会後は参加者でピラルクー、卵、パイナップルなどを楽しんだ。